連休中の

生活。


前半は飲み会やレジャー。
後半は仕事。
前半後半通して、ヒマを見つけては読書。
久しぶりに本を大量に読んでいます。



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松浦純菜の静かな世界 (講談社ノベルス)

松浦純菜の静かな世界 (講談社ノベルス)

★★★★☆
浦賀和宏の「松浦シリーズ」第1巻。
浦賀和宏さんは僕の好きな作家の一人だが、松浦シリーズは一冊も読んだ事なかった。
思いのほか、読者層を引き下げて書かれているんじゃなかろうか。
忸怩たる青春、ミステリー、ファンタジー。良いバランスだった。


火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)

火事と密室と、雨男のものがたり (講談社ノベルス)

★★★☆☆(3.5)
「松浦シリーズ」第2巻。
ちょっと、対象年齢を引き下げ過ぎたかなあ。
ファンタジー要素と文体が、ややくだけ始めた感じ。謎解きも結構軽い。


上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)

上手なミステリの書き方教えます (講談社ノベルス)

★★★☆☆
「松浦シリーズ」第3巻。
いよいよミステリー要素が薄くなる。言葉もフザけた口語が混ざり違和感を感じる。
著者の謎と謎解きが好きな僕にとっては残念な部分が多いが、パーソナリティをほぼ隠す著者の、業界に対する「何か」思いを吐き出す為だけに書かれたのではないかと思われる、メタフィクション的な部分は声に出して笑った。
本気かな? 冗談かな? と邪推させるのも、結局彼の掌の上で踊らされているだけだと思うけど。


記憶の果て (講談社ノベルス)

記憶の果て (講談社ノベルス)

★★★★☆(4.5)
「安藤シリーズ」第1巻、メフィスト賞受賞作、デビュー作。
ミステリーじゃない! と読み終わってから気付いた。いや、一応ミステリーかな?
これを19歳で書いたのか。ちょっとくやしいな。
しかし19歳らしい、メンタル的に痛々しい小説だった。
あと、最新作『萩原重化学工業連続殺人事件 (講談社ノベルス)』と読み比べると、彼の書きたい物はずっと一貫しているのだな、と思った。


今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

今夜、すベてのバーで (講談社文庫)

★★★★☆(4.5)
急に中島らも。再読。
酒を大して飲まなかった時代に読み、だいぶ酒を飲むようになった今再読。
今読むと、けっこう生々しくてツラい。
でも、面白い。


記号を喰う魔女 (講談社ノベルス)

記号を喰う魔女 (講談社ノベルス)

★★★★☆
「安藤シリーズ」第5巻。再読。
『記憶の果て』を読んでから読むと、尚面白い。
登場人物が中学生、という設定には無理がある気がするが。

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まあそんなわけで、シルバーウィークは個人的に「浦賀和宏ウィーク」だったのですが、きっとそんな過ごし方をした人は世界にあんまりいないんじゃないでしょうか。
もっと売れてもいいと思うけどなー。
個人的には「松浦シリーズ」より「安藤シリーズ」のほうが好きだ。