試写会行

きましてン。


つい先日、知人のライターさんからマスコミ試写券をいただき、アニメ映画を観て来ましてン。
明日からロードショウなので紹介しておこうかな、と。


宇宙ショーへようこそ
http://www.uchushow.net/


子どもってーのは無力です。体力はもちろん、何の権力もありません。
だから、大人がどうしても手を貸し、教育するわけですが、最近過保護が過ぎていろいろ問題ありますよねぇ。
モンスターペアレンツなんて言葉もあるくらいです。
それに何が有害か大人が決めてやろう、なんて条例が出来るとか何とか、特に今ホットな話題じゃないでしょうか。
でもどこかやはり、子どもは子どもで、大人が思っているより遥かに「一個の人間」なんじゃねえかと思うのです。
僕が漫画を描く(書く)にあたって、いつもアタマの片隅に置いて来たのは、実はそんな思いです。青年誌に作品を載せながら、どこか少年誌のスタイルを外せない自分の、矜持と言ったら大袈裟かしら。
子どもは、とても破廉恥で、バイオレンスで、無謀で、無軌道です。
確かにそれは矯正する必要があるでしょう。
でも、それは、必ず、大人があーしろこーしろ言うべきものでしょうか。
彼ら子どもは、彼らが自ら体験する事で、彼らなりの倫理観を養い、学び、成長する。それは大人も変わり無いんじゃないでしょうか。
年齢が、生きて来た時間が違うだけで、同じ人間じゃないですか。


孔子と論語3(完) (MF文庫 (10-14))
これ、手前味噌ながら、僕の出した、『伴天連XX』第一巻以前の単行本です。
(つまり現状、僕の最新刊です。1年半くらい前のものですが。)
この中に、こういう言葉を書きました。
「後生可畏也(こうせいおそるべし)――自分より若い者をそれだけで軽く見てはならない。その者が自分と同じ歳になった時、今の自分に及ばない者であるかどうか判らないからだ」
これ、論語をネタに漫画原作を書くにあたって、チョイスした言葉の中でも、特に好きなもののひとつです。


宇宙ショーへようこそ」の登場メインキャラクターは、田舎の小学生達です。
彼らはひょんな事から、大人に頼る事の出来ない不思議な旅に出掛けます。
いくつものトラブルを抱えます。
そして、彼ら自身で考え、それが最善の選択かわからぬまま行動し、解決するに至ります。
旅が終わった時、成長した彼らが得た物は、それぞれの何気ないセリフに発露するでしょう。
僕は、そのシーンが好きです。


それがどんなシーンなのか、
どんなセリフなのか、
それは劇場で観てもらえればと思います。


宇宙ショーへようこそ」公式ページ
http://www.uchushow.net/