紙一重と

は、こういうことかもしれない。

『キャリー (特別編) [DVD]』

ホラー映画でありながら、メリケン青春映画であり、悪乗り映画でもある。オチには納得の行かない部分もあるが（まるで救いの無いところ）、最後のシーンでそれも含めてブライアン・デ・パルマの悪意丸出し掌の上なのだろうと解る。
リアルを突き詰めると、ホラーにもコメディにも見える、良いサンプル。
ただ、映像特典を見ると、本編を観ててデ・パルマすげぇな！　と思ったシーンの全てが、パイパー・ローリー（キャリーの母親役）の提案であったことが判ってちょっとげんなり*1。
キングの原作未読。

★★★★☆
（３．５）

しかし、
いくら往年の名作だからって、パッケージにネタバレあらすじ全部書くって、どうよ？

*1:ピンクのドレスを「赤い」と言うところ。キャリーを抱いて自らの【罪】を告白する長台詞。恍惚の表情で死ぬところ。