特典映像

の予告を見てげんなり。2004年リメイク版の予告だった。


丹下左膳餘話 百萬兩の壺 [DVD]』(1935版)
丹下左膳餘話 百萬兩の壺 [DVD]
「しぇいは丹下、名はさじぇん」の名ゼリフのイメージしか無かった怪奇派剣士・丹下左膳のつもりで観ると面食らう、人情喜劇。だから『余話』なんだけど。
風貌に似合わぬ愛情と愛嬌を持つ丹下左膳を取り巻く、人間関係が複雑に絡み合った、まさにファミリー娯楽。「百万両の壺」という大層なマクガフィンが本当にマクガフィンのまま、つまり実際そんな価値があるかはどうでもいいまま、日常の回復という着地点に落ち着くあたり、地味で幸せな喜劇で安心感のある映画。
原作・林不忘は35歳で亡くなっている。俺、あと2年。仕事、がんばろう。うむ。


★★★★☆
(3.5)


余談。1954年に三隅研次がリメイクしているらしい。そっちのほうが観たい。豊川悦司のよりも。