黒歴史。


かつて、小説を書いていたことがあります。
大学時代は文芸部に所属し、何本か部内誌で発表していました。
あと、オオシマヒロユキとコンビを解消し、漫画原作者猪原賽になるまでの間に。


今回「黒歴史」とタイトルしたのは、そのコンビ解消以降・猪原賽以前の間に書いた小説を公開してしまえ、という趣旨です。
Twitterでポツリと、「伴天連XXの小説版とか書けないかなー」とつぶやいたところ、一部の方に反応いただきました。
読みたい、と。


でも、あたしは漫画原作者なんです。
小説は素人なんです。
書けてもこれくらいしか書けませんよ……という、恥ずかしい告白です。


小説を「小説を読もう!」というサイトに置いて来ました。
無料で読めるらしいです。
縦書きPDFでも読めるみたいです。
ルビ対応はInternetExplorerで閲覧するか、PDFでしか対応していないみたいです。


で、それがコレです。


煩悩ドライヴ
http://ncode.syosetu.com/n2419bb/


夢コロガシ
http://ncode.syosetu.com/n2425bb/


一応、説明しておきますと。


煩悩ドライヴ』はもともと、まだオオシマヒロユキとコンビを組んでいた頃、講談社月刊シリウスの創刊時にお仕事の話をいただき、企画していた漫画でした。
その第一話としてネームが残っているはずですが、オオシマがフランスに持って行ったか、捨てちまったかです。
シリウス創刊前は、編集に「小学生から中学生向けのファンタジー誌です」とオファーいただいたので、


・仮想の現代日本を舞台とする
・全国47都道府県に108人の番長がいる
・その番長は、それぞれの県の名産品の名を冠する
・読者に「○○(各地の名産)番長」を応募してもらう


無有(ムゥ)大陸から来た謎の少年が、そんな番長達をやっつけたり、友情芽生えたり……という、あからさまに超人募集を意識した企画でした。
小学生の子ども達に、地理の勉強を兼ねた、くだらない漫画を読んでもらいたかったのです。


ところが、ネームまで描いて準備していた創刊直前、急にNGが出まして。
納得のいく説明もなかったのですが、それは創刊し、第一号の献本が届いた時に判明します。*1
で、僕らは仕方なく別の漫画を準備し、連載もしたわけですが、それが未だ単行本にもならず、迷作として封印されている「21世紀番長」。


というわけでお蔵入りになっていたその企画。
コンビ解消後に「ラノベとして書いてみていい?」とオオシマに許可をもらって、執筆した、という経緯。
今後、出版することは無いですし*2、漫画化する機会も無いと思われる*3ので、お蔵出ししようかと。


とはいえ、設定やキャラはわりと気に入ってるので、メインキャラをこっそり

ものミコ

ものミコ

ものミコ』に登場させたり、今後の企画にも単語を混ぜ込んだりしてるんですが。


夢コロガシ』のほうは完全に小説として執筆しました。
今はもう潰れて無くなっている出版社の懸賞に、児童文学として応募しました。
大賞を取るとその出版社からいきなり単行本として出してもらえると聞いて。
結果は佳作で、なんかお小遣いみたいな賞金をいただいただけでしたね。


ま、今読み返すと、アラはいっぱい見えます。
あー、俺、小説で食うのムリだなーと思ってこの2本で諦めて、その後漫画原作に絞って、

悪徒-ACT- 天上編 (ファミ通クリアコミックス)

悪徒-ACT- 天上編 (ファミ通クリアコミックス)

悪徒-ACT- 天下編 (ファミ通クリアコミックス)

悪徒-ACT- 天下編 (ファミ通クリアコミックス)

悪徒-ACT-』で週刊少年チャンピオンで連載持てたりしたんだから、人生わからんもんです。


というわけで、再び言いますけど、あたしの小説なんてこんなもんです。
スキル違うんだよ、たとえあたしが原作で文字しか書かないつっても、漫画と小説じゃあさ!!


これ読んだ上で、『伴天連XX』の小説読みたいです、って人がいるなら、がんばってみてもいいけどさ!←

*1:地理をテーマにしたギャグマンガが掲載され、しかも雑誌の対象読者がどう見ても小中学生ではない。

*2:実は電撃大賞の短編部門に応募して落選。

*3:講談社・月刊ライバル創刊時にオファーがあったので編集に読ませたら「つまらないです」と失笑された。