最近遊び

で、ちょこちょこっとイラスト(と言うにはおこがましいレベルの、いわばラクガキ)を描く事があるのですが、仕事を原作の方へシフトさせた時、マンガを描く道具はほぼ、処分しています。
大事な、今となってはなかなか手に入らない「JISマーク」入りのかぶらペン数十本*1、さすがに捨てられませんが、
トレスボックスが無い事と、
ペンタブレットが無い事が、
ちょっと気に入ったラクガキを多少加工して仕上げる、という行為になかなか結び付きません。


トレスボックスは、僕はマンガを描いていた時代は、下描きにもペン入れにも、トーン等の仕上げにも欠かせない道具のひとつでした。
下描きにはアタリを原稿用紙の裏に描き、実線を表に描く、そのために光を透かせていたし、
ペン入れはコピーした下描きを画用紙の裏に留め、トレスする格好で作業していました。
(こうすると原稿用紙や画用紙の、消しゴムかけによるケバ立ちを防げるわけで、当然、作業工程からゴムかけも端折れるわけです。)


ペンタブレットは、そもそも僕の担当するマンガの作業がアナログだったので要らなかったのですが、さすがに必要な時は仕事場の、オオシマのパソコンを借りれば良かったわけです。
でも『21世紀番長』連載終了*2を以てオオシマとの合作コンビは解消。
現状、オオシマのパソコンを借りる事は出来ません。オオシマはパソコン一式を持って海を渡ってしまったので(笑)。


そうそう、余談ですが、僕が描いた『悪徒-ACT-』の単行本のオマケマンガは、横島さんの仕事場を借りて描きました。


てゆーか、今回の日記で何が書きたいのかと言うと、


ラクガキイラストをスキャナで取り込んで、いたずらにCGでカラーリングしてみたが、まったく俺のCG彩色テクが落ちぶれていることに驚愕した、ということ。――それはペンタブじゃなくてマウスでカチカチ塗ったのだとしても!
やはり、継続はチカラ也ョ。
オオシマと仕事始めてから、カラー全部任せっきりだったからなぁ。


最近はマンガ家さんだけでなく、同人の人達もデジタルで作業してるんでしょ?
俺ァもう太刀打ち出来んよ………………




あ、何かね、オオシマが時々フランスから今やってる仕事の原稿を送ってくれたり、現物を見たりするけど、アイツどんどん巧くなってるよ。
日本にいるとあんまし目につかないけど、すげぇのびのび仕事してんだなぁって思う。


シヤージュ外伝』(日本人作家特集)プロモーションページ
http://www.akata.fr/prepublication/chroniques_sillage/index.htm


ここで彼の最近の絵が見れます。当然カラーです。
オムニバスで、他にも数人の日本人作家さんが参加してます。
RIKIさんとか、
高橋光さんとか、
齋藤直葵さんとか。


あー、みんな上手いなぁ。嫉妬するぜ。
日記終わり。

*1:JISマーク入りのペン先に関しては、詳細は書きませんが、ペン先がJIS規格から外されたのは、まだ手塚治虫が存命の時代です。

*2:未単行本化ですよ、皆さん。